はじめに


佐々木健人

ご挨拶

佐々木健人先生のご逝去から時が流れた今でも、私の心にできた大きな穴が閉じる気配はありません。母子家庭で育った私にとっては父とお師匠様を同時に失ったようなもので、時々空虚感に苛まれることもありますが、師から託された使命の重さを考えると嘆いてばかりはいられません。

戴いた多くの御恩に報いるためにも、師のご意志を引き継ぎ、私の命ある限りご縁のある方々に師の教えを繋いでいきたいと思います。

さらに師から受け継いだ有氣農法と活性水を後世に繋ぐべく、全力を尽くす所存でございますので、今後ともご協力を賜ります様、宜しくお願い申し上げます。

●ご報告
一日も早く佐々木先生のホームページをと決意したものの、出来る事なら有氣農業研究会と足並みを揃えねばとの想いもあり、悶々とした日々を過ごしてきました。この度、遅ればせながら骨子部分を完成することができました。今後は師の過去の連載記事なども順次アップしていきたいと準備しておりますので、今暫くお待ちください。
*研究会代表 森本淳彦-2017年6月

師の教え

ふとした切っ掛けから私のお師匠様という存在になったわけですが、氏が過去に連載した「命の食の力」は、代替療法家としての私の根幹に大きな影響を与えることになりました。活性水・悪血・有気農法・微生物・常温核変換・原子転換・バイディジタルO−リングテスト(BDORT)・アプライドキネシオロジー(応用運動機能学)・玄米食・民間療法などを初めとする、自然の仕組みや生命現象の不可思議さを氏から学ぶことができたのは人生最大の寶物でした。

食と有機農業の指導家として全国各地を行脚される中、植物や土、微生物から自ら学んだ命の法則を誰にでも理解できるよう平易に説いてこられました。とりわけあまり知られていない瘀血(オケツ)の真実は大変興味深いものであり、自らが生み出す最大の脅威“瘀血”というものを理解できるようになったのです。

氏が日本で初めてある雑誌で瘀血の写真を公開した際、全国の東洋医学を肩書きにする医師達から問い合わせが殺到しました。東洋医学を志す方でも実際に見たことが無いのが実情だったのです。

最近、日常的に耳にする心療内科の患者数の増大、交換神経の緊張、低体温、自律神経失調症などは、脳の過暴走により大量発生した瘀血が引き起こす典型的な初期症状ともいえます。

ガンやアトピー、膠原病など、現代人を悩ませる厄介な症状や病気の多くがこの瘀血という見えざる敵と関連しており、その正体に気づけば対処の方法もあるようです。

奇跡的な治癒例が起こる背景には必ず瘀血の解消が関わっているように思います。瘀血を溶かすアイテムや自ら作らないようにする術を氏から伝授できたことは何よりも幸いでした。

また玄米食や食事療法の根本である食物そのものについても多くを学ぶことができました。農業に携わる方であっても誰も見たことも触れたこともない硝酸態窒素ゼロの玉ねぎやニラ栽培を成功させた氏の業績は農業界に衝撃を与えるものでした。

一貫した玄米食、小食を実践するにも関わらず、正しく育てられた本物の肉の恩恵を早くから見抜いておられました。現在では最先端の栄養療法の世界で氏の説は正しさを証明されているわけですが、昔の食養家の中では異端でした。

氏はオーリングテストの重要性を長年にわたり力説されてきました。なぜなら本来人に備わった鋭敏なセンサーたる指だけで自ら食材の適合をチェックする必要性に、いち早く気づいていたからです。環境汚染物質、重金属汚染、薬害、食品添加物、世間が気づく前からそれらの危険性に警鐘を鳴らしておられたのです。環境問題の母レイチェルカールソンの本(沈黙の春)など多くの書籍を読むよう促されたのも懐かしい思い出です。

氏に命じられるまま、あらゆる農産物・畜産製品などのオーリングテストを手伝ってきましたが、氏の先見の明には驚かされることばかりでした。安価な薬漬けの肉やセシウムまみれの魚をオーリングしても体は決して喜ばないことを知りました。体が要求するのは本物の食材だけなのだ。それもほんの僅かな量だけを。

月に何度も焼肉屋に行って喜ぶのは瘀血まみれの疲弊した脳だけで、体はとっくに悲鳴をあげているのです。肉類の必要量をオーリングテストすると、たいてい日に数十グラム程度と出ることが多いようです。こんにちの栄養療法の計算式ではじき出す値とほぼ一致していたのです。

氏の育てたオルガ農法の米を初めとする農産物の品質の高さは農業専門誌で何度も話題になりました。実際に玄米より遥かにエネルギーの強い白米が存在するのには本当に驚きました。もちろん氏が指導するオルガ農法の白米と一流の有機栽培玄米との比較です。

玄米が優れているという既成概念と、実際のオーリングが導く真実とでは全く異なることがあることを思い知らされました。氏が諭す目には見えない命のエネルギーの大切さを深く心に刻みました。

そして食養生とは本物の食物を、決して欲張らず、作った方に想いを捧げ、天に感謝し命を戴くことだと学んだのです。

研究会代表 森本淳彦-2017年6月10日


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